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世界的に注目される中国系オンライン英会話サービス【51Talk】その企業実態に迫る

2017年、上海の地下鉄で頻繁に目にした広告がオンライン英会話の「51Talk」である。アジア出身選手初で唯一のグランドスラムシングルス優勝者である元テニスプレイヤーの李 娜(リー・ナ)がイメージキャラクターとなっており、広告やウェブサイトで前面に押し出されている。

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ちなみに「51」とは中国語でwo yao(I wanna)と発音が似ているので、その意味でよく使われる。要はI wanna talk ということで、中国で最もよく使われている就職・転職サイトの「51job」=仕事が欲しい、と同じ「51」

前に紹介したTutorGroupは元NBAのヤオ・ミンがスポンサー契約しているようなので(以下、画像)、傍から見るとリー・ナ(51Talk) VS ヤオ・ミン(TutorGroup)に見える。

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51Talkのキーワードはこうだ。毎日25分、オンライン英会話、外国人講師とマンツーマン、毎日VIP、リラックスして自由にいきいきと。社会人向け、学生、子供向け、外出不要自宅でレッスン、というのが宣伝文句になっている。

最初に51Talkの会社の概要を見てから、そのサービス内容を見ていこう。

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51Talkの会社の基礎的な情報は、NYSEに上場しているのでIRサイトに英語で掲載されている。英語名は、China Online Education Group 。とりあえず、断片的に数字だけ見ていくと、アクティブ生徒数は102000人。(2016年3月末までの1年で一回でもレッスン予約した生徒数)同じく1年間で730万以上のレッスンを提供したらしい。PLを見ると、ネットレベニューが1億7千万元(約25.5億円)で費用が4億元程度(内広告宣伝費2億)、営業損失が2億4千万元(約36億円)も出てしまっている。

2013年末にはDCMから約12億円($12M)のBラウンドの資金調達を行い、「英語学習界の小米(xiaomi)手機」と呼ばれている。2016年6月にニューヨーク証券取引所に上場しており、11月20日時点での時価総額は2.94億米ドルなので約300億円程度。日本のベンチャーでいうと、gumiが232億円、metapsが303億円なので、そのあたりと規模的には近い。

■創業者 黄佳佳
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51Talkの創業者は1985年生まれ、江蘇省南通出身の黄佳佳(Huang Jiajia)、現在31歳、若い!
中国の大学ランキングで常に1位を争う清華大学を日本語専攻で2007年に卒業し、三菱商事入社。

中国版Wikipediaの百度百科によると、黄氏は2007年にTalk Chinaというオンライン中国語サービス(これか?)を清華大学の同級生である舒婷(Shu Ting シューティン)と始めているので、三菱商事に入社し即効副業開始という荒業。

舒婷
は清華大学卒業後、東京大学で言語学修士課程を修了し、2010年から2年間中国のデロイトで勤務していた才女。二人共超エリート、そして夫と妻の関係。

さらに、現在のCOOである张礼明(Liming Zhang)も入れて3人で2011年に。张礼明は、2000年から14年間、中国で業界リーダーであったwall street Englishでvice general managerを務めており、この事業の影の立役者ともいえそうだ。

■株主構成
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上場前の2016年3月末の情報であるが、51TalkCEOの黄氏が約17%と妻で副社長の舒女士が約7%をBritish Virgin Islandsの法人Dasheng Online Limitedを通じて保有(合計24%)。あとの5%以上の株主は上の通り。DCMが24%、セコイヤキャピタルが19%など。

■サービス内容
51Talkはどのようなサービスを提供しているのか?

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基本的には、日本のフィリピン英会話と同じで安くいマンツーマン英会話サービス。
上の4つの意味は、

1,純粋な外国人講師
2,短い時間を沢山学ぶ 25分のレッスンを継続して多くこなす
3,マンツーマン
4,コストパフォーマンスがいい

という感じ。

51Talkオンライン学習の体系について、

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学ぶ、練習する、測定する、サポートという4つで学習を固める、というもの。51みずから評価軸を設け生徒のやるきを保ち、また企業の採用向けに基準を作っている。無料の学習動画も多数アップされており、さらに学習のアドバイスをチューターに求めることもできる。

あまり革新的なサービス内容ではなさそうだが、派手にマーケティングしており認知はされている感はある。中国流で先行的にプロモーション打ちまくり競合を消し去る戦略なのだろうか。実際、自分の周りの中国人に聞いても使っている人は一人もいない。そりゃアクティブ会員10万だったら、13億の中国で存在しないに等しい。それだけに51Talkのこれからの成長に期待したい。