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鳥飼 玖美子著『本物の英語力 (講談社現代新書) 』

英語教育というと鳥飼先生のお名前を思い浮かべがちですが、鳥飼 玖美子著『本物の英語力 (講談社現代新書) 』を拝読いたしました。

本物の英語力 (講談社現代新書)
鳥飼 玖美子
講談社
2016-02-17




英語に限らず、外国語学習全般に言えることでいいことが書いてあったので、以下引用し紹介させていただきます。括弧内の数字はページ数です。
 

(1)動機・モチベーションについて

そもそも動機づけというのは難物で、どういうことをしたら学びへの動機が生まれ意欲がかきたてられるかは一筋縄ではいかない、というのが研究で分かってきています。こうやれば、ああなる、というほど人間の心理は単純ではないということでしょう。(18)

動機やモチベーション不足で、学習の実行や継続が難しいときってありますね。しかし、それを簡単に解決する術などない、ということを理解しておきましょう。つまり、今すぐやることが何より大事です。

自分は何が得意か、何をすることが好きか、夢は何か、これからしたいことは何か?を考えてみてください。何かひとつ見つけたら、それについて英語で読んだり聞いたり話したりしてみたらどうでしょうか。教材になるものはインターネットでも書店でも、探せばいくらでもあります。(19)
根本的な解決策はないにせよ、突破のヒントはあります。自分の興味に絡ませてまずは一歩を踏み出しましょう。

(2)語彙の重要性

読んで分からない単語は、聞いても分からないのですから、意識して自力で頑張るしかありません。自律した学習者になり、自分で語彙数を増やすしかありません。(39)

ごもっともですね。PaoChaiでは、一定の文脈を持った文章を次々に音読・シャドーイングすることで語彙を増やす方法を推奨しています。

(3)文法とどう付き合うか

文法というルールを勉強しておかないと、コミュニケーションという試合には出られません。そのためになすべきこと。まず、最低限のルールを知る、というつもりで基本的な文法規則だけは勉強しましょう。何が基本なのかといえば「文の構造と5文型」です。(64)
こちらは中国語学習でも言えますね。中国語の場合は、文法は複雑ではなく基本的な語順を学ぶ程度です。中国語検定4級ていどの初級文法を完全に身につけたら、後は実践の中でルールを覚えていけばよいでしょう。 

(4)一人でできる内容重視の学習

料理が得意なら、インターネットで検索して英語で書かれたレシピを読んで作ってみる。友人に食べてもらって感想を英語で聞けばリスニング練習にもなります。作り方を英語で説明してみれば、読む、聞く、の需要スキルに加えて、話すという発信スキルの練習にもなります。(103)
自分が関心を持っている領域の外国語を読んだり、聞いたり、話したり、書いたりすることがいいですね。これは「勉強」を超えて、すでに「実践」の領域です。つまり本番といえますのでこのような機会をどんどん作っていきたいところです。

(5)複言語主義

欧州評議会が提唱している複言語主義とは、母語以外に二つの言語を関連させながら学ぶことにより新たな言語コミュニケーション能力を獲得し、言語を通した相互理解を可能にすることで平和構築をめざすものです。(143)
このような崇高な外国語学習の理念を理解しておくことは、一人の学習者として大切なことです。ただのコミュニケーション道具ではなくその先には相互理解や平和構築があります。

(6)話し方につながる論理構成

英語のライティングで英語的な論理構成を学ぶことが重要なのは、この論理構成は書くことだけではなく、話すことにもつながっているからです。英語で良いスピーチとされる条件は、書く時と同様の「直線的論理構成」です。(150)
日本語の良さは大事にしたいのですが、グローバル時代のコミュニケーションでは、「重要なことを最初に書く」ことが、肝要です。(151)

 話すことの目的は伝えること、聞くことの目的は相手を理解することです。その内容が一つの中心的な意味をもっていて論理的に構成していることはどちらにとっても決定的に重要です。発音や文法のミスがあっても論理構成がしっかりしていれば通じるでしょう。

(7)自分の学習法を見つける

まずは自分の得意分野、専門とすること、話したい内容をもつことです。次に、自分の人生にとって、自分の仕事にとって、どのような英語が必要かを見極めることです。その上で。自分なりの英語学習の目的を設定し、自分にとって適切な学習法を自分自身で見つけ出すことが効果的です。(191)
なぜ語学するのかの目的をはっきりさせるということですね。そもそも、それがないのであれば、語学する必要がありません。もちろん、最初はちょっとした興味で始めることもよいことですが、ある段階までくるとそれなりの目的がないと学習を継続できません。目的に応じて、そのために足りないことを明確にして、何をするべきかを考えましょう。
以上です。英語学習についての内容でしたが、中国語学習にも大変参考になる考え方を知ることができました。中国語頑張りましょう。